レポート作成のベストプラクティスとトラブルシューティング

Adobe Analytics は、複雑な各種のレポートを生成できる柔軟なレポートインターフェイスを備えています。ほとんどのレポートは非常に短時間で生成できますが、一部のレポートでタイムアウトしたり、正常に生成できない場合があります。ここでは、レポート生成に失敗しないようにするため、レポートの生成速度に影響を与える数多くの要因について説明します。ここで説明されている情報を理解することで、レポートの構造を適切に設計して、レポートが正常に生成される確率を高めることができます。

これらの推奨事項は、Reports & Analytics、Ad Hoc Analysis および Report Builder に適用されます。Data Warehouse には別のベストプラクティスのリストが適用されます。追加された一連のベストプラクティスは、Adobe Analytics Reporting API に利用できます。

レポートのタイムアウトとリクエストキュー

タイムアウト

単一のレポートは複数のリクエスト(分類ごとに 1 件のリクエスト)に分割され、各リクエストが個別にタイムアウトする可能性があります。予定レポートのタイムアウト時間は長めに設定されており、ユーザーインターフェイスで直接生成するレポートよりも成功する確率が高くなります。

レポートスイートキュー

各レポートスイートは、個別にリクエストのキューを保持しています。複数のユーザーから多くのレポートが同時にリクエストされた場合、同時に生成されるレポートの数は限られています。レポートは、リクエストを受信した順番に順次生成されます。その結果、複雑なレポートが大量にレポートスイートキューに登録されていると、通常はすぐに生成されるレポートでもタイムアウトする可能性があります。

レポートの生成速度に影響する要因

次のような要因で、レポートの生成時間が長くなります。これらの要因の数値が増えた場合、そのレポートはタイムアウトしないかもしれませんが、レポートスイートキュー内の他のレポートが遅延したり、後続のレポートがタイムアウトしたりする原因となります。

レポートの期間

レポート生成時間に最も影響を与える要因は、リクエストされる月数です。月数を 3 か月から 1 か月に減らすと、生成時間を大幅に短縮できます。ただし、1 か月から 1 週間に減らしてもレポート生成時間はあまり短縮されません。

指標の数

指標の数が増えると、レポートの実行時間が長くなります。多くの場合、指標の数を減らすと、レポート生成時間を短縮できます。

分類の数

レポート内では、各分類が別々のリクエストとなります。個々のリクエストが短い時間で完了する場合でも、単一のレポートで数千もの分類を実行すると、レポート生成時間が大幅に長くなり、レポートスイートキューに大きな影響を与えます。

セグメントの複雑度

多くのディメンションが考慮されるセグメント、または多くの(24 件以上の)ルールがあるセグメントは、処理の負荷が高くなり、レポート生成時間が長くなります。

ユニーク値の数

数十万ものユニーク値を含むレポートでは、セグメントやフィルターによって最終的にレポートに表示される値の数が少ない場合でも、ユニーク値の数が少ないレポートと比べて生成時間が長くなります。例えば、検索用語を表示するレポートは、特定の値を含む検索用語のみを表示するフィルターが適用されている場合でも、他のレポートよりも生成時間が長くなる傾向があります。

他のレポートオプション

レポートの期間を短くしたり、指標の数や分類の数を減らしたりすることに加えて、次のガイドラインに従うことで、レポート生成の信頼性を向上できます。

  • 多くの分類や指標を含むレポートをリクエストする場合は、Data Warehouse を使用します。Data Warehouse は、このようなタイプのレポートの生成に最適な設計になっています。
  • 予定レポートは、ピークでない時間帯に実行するようにスケジュールします。ピークでない時間帯には、レポートスイートのリクエストキューが空である可能性が高く、レポートが生成される確率が高くなります。
  • Report Builder を使用して、レポートを短い期間に分割したり、より少ない指標を含むリクエストに分割したりできます。その後、ネイティブの Excel 機能を使用して、様々なリクエストのデータを単一のレポートに統合できます。