データ収集コンポーネント

データ収集コンポーネントには、データ収集サーバー、DIL API、インバウンドのサーバーからサーバーへのデータ転送、およびログファイルが含まれます。

Audience Manager には次のデータ収集コンポーネントがあります。

データ収集サーバー(DCS)およびプロファイルキャッシュサーバー(PCS)

DCS と PCS は連携して動作することで、それぞれが特性の適合、オーディエンスのセグメント化、およびデータストレージに関連するサービスを提供します。

データ収集サーバー(DCS)の機能

Audience Manager において DCS は、以下をおこないます。

  • イベント呼び出しから特性データを受け取り、評価します。これには、リアルタイムのセグメント化で使用される情報と、スケジュールされた間隔でサーバー間転送によって渡されるデータが含まれます。
  • 適合する特性および セグメントビルダーで作成した適合ルールに基づき、ユーザーをセグメント化します。
  • デバイス ID および認証済みのプロファイル ID を作成および管理します。これには、データプロバイダー ID、ユーザー ID、宣言済み ID、統合コードなどがあります。
  • リアルタイムのイベント呼び出しの前に、ユーザーが既に適合している特性が他にないかを PCS で確認します。これにより、リアルタイムのデータと過去のデータに基づきユーザーを適合させることができます。
  • ログファイルへの書き込みをおこない、それらを保存および処理する分析システムに送信します。

DCS はグローバルサーバー負荷分散(GSLB)を通して要求を管理します

DCS は地理的に分散された負荷分散型システムです。つまり、Audience Manager はサイト訪問者の地理的な位置に基づき、地域のデータセンターとの間で要求のやり取りをおこなうことができます。この方式では、DCS の応答がその訪問者の情報を保持するデータセンターに直接送信されるので、応答時間の短縮に役立ちます。GSLB では、関連データがユーザーに最も近いサーバーにキャッシュされるので、システムの効率が高まります。
重要: IPv4 を使用するデバイスから発生した Web トラフィックを検出するのは DCS だけです。

イベント呼び出しにおいて、地理的な位置は JSON データの一部として返されるキーと値のペアとして取得されます。このキーと値のペアは、"dcs_region":region ID パラメーターとなります。

お客様は、アドビのデータ収集コードを通して間接的に DCS を操作します。また、一連の API を使用して DCS を直接操作することもできます。 データ収集サーバー(DCS) API のメソッドおよびコードを参照してください。

プロファイルキャッシュサーバー(PCS)

PCS は大規模なデータベースです(基本的には、サーバー側の巨大な Cookie です)。サーバーからサーバーへのデータ転送および DCS から受信したアクティブユーザーのデータを格納します。PCS データは、デバイス ID、認証済みプロファイル ID、およびそれらに関連付けられた特性で構成されます。DCS はリアルタイムの呼び出しを受信すると、PCS を照会して、ユーザーが属する、または適合する可能性がある他の特性がないかを確認します。さらに、セグメントに後から特性が追加された場合、それらの特性 ID は PCS に追加され、特定のサイトやアプリを訪問しなくても、ユーザーは自動でそのセグメントに適合されます。PCS は、最新または過去の特性データを使用して、リアルタイムまたは事後的にユーザーを照合およびセグメント化できるので、Audience Manager は PCS を通してユーザーをより深く把握できます。この動作によって、リアルタイムの適合のみの場合よりも正確で包括的なユーザー像を得ることができます。

お客様が直接 PCS を操作するための UI コントロールは用意されていません。お客様は、データストアおよびデータ転送を担当する役割を通して、間接的に PCS にアクセスします。PCS は Apache Cassandra 上で動作します。

非アクティブな ID を PCS からパージ

前述のとおり、PCS にはアクティブユーザーの特性 ID が保存されます。アクティブユーザーとは、任意のドメインから過去 14 日間において、 エッジデータサーバーによって確認されたユーザーです。ユーザーは以下の PCS の呼び出しによってアクティブな状態を保ちます。

  • /event 呼び出し
  • /ibs 呼び出し(ID 同期)

PCS では、17 日間非アクティブであった特性はフラッシュされます。ただし、これらの特性は消失するわけではなく、Hadoop に保存されます。その後再度そのユーザーが確認された場合、Hadoop はそれらのすべての特性を PCS に差し戻します。これは通常 24 時間以内におこなわれます。

その他の DCS/PCS プロセス:プライバシーに基づくオプトアウト

これらのサーバーシステムは、プライバシーに基づくユーザーのオプトアウト要求を処理します。データ収集をオプトアウトしたユーザーの Cookie 情報は、ログファイルで収集されません。アドビのプライバシーポリシーの詳細については、アドビプライバシーセンターを参照してください。

データ統合ライブラリ(DIL)

DIL は、データ収集を目的としてページに配置されるコードです。使用できるサービスおよびメソッドに関する詳細については、 DIL API を参照してください。

インバウンドのサーバー間通信

クライアントとの様々なサーバー間統合によって送信されるデータを受信するシステム。詳細については、 オーディエンスデータの送信を参照してください。

ログファイル

PCS はデータを作成し、ログファイルに書き込みます。これらは、他のデータベースシステムに送信され、そこで処理、レポート、および保存されます。